日本から遠く離れた異国の地で
慣れない文化や習慣はもちろん
様々な国籍の人々に囲まれながらの生活

失敗や失望や苛立ちもあれば
感動や優しさや胸がホッコリする経験もあるし

理不尽な差別の対象になった自分が
別の人種に対して批判的になっている事実

日本人って何だろう、世界って何だろう?
時に凹んだり、時に解放されたり

日本にいた頃とは違う新たな自分を発見したり
臆することなく堂々と意見を言える文化に感謝したり

それでも自分自身がブレないように
パワフルな周囲の環境にかき消されないように
強さと優しさを奮い立たせるように日々を送る

国や文化の違いを骨の髄までヒシヒシと感じながらも
それでも、根本的に私達はみな同じ人間なんだな、と思うときは確実にあって

通りすがりに知らない人から突然罵倒されショックを受けたその後で
公園ですれ違った他人から暖かい笑顔と会釈を受けたとき

自分の中にも、醜い偏見と純粋な優しさが共存していることを知り
異なるものを受容し共存する、というひとつの選択肢を学ぶ

まったくの他人と、言葉を交わさずに、瞳を見つめあうだけで何かを分かち合う瞬間
言葉を発するまでは、まるで敵のように警戒しあっていた人と、初めて打ち解ける瞬間
助けて、と言えずに途方に暮れて立ちすくんだ道端で、手を貸してくれた人達
つい思わず微笑みかけてしまった子供達からの溢れんばかりの笑顔

そんなとき、国境とか人種なんて、本当はあんまり関係ない、って思う
だけど、国境とか人種の生み出す差別や区別は歴然と存在するし、なきゃおかしい。

こんなこと日本では切実に思わなかった
思う必要もなかったし、みんな同じ価値観の中で生きているのがあたりまえだった
そして、それを窮屈だとすら、感じていた

ちょっと外国に住んだくらいで、簡単に日本を批判したり、ベタ褒めしたくはないけれど
でも確実に自分の「世界を見る目・捉える視点」は変化してくる

ま、色々あるけれど、いまは自分がいるこの場所で、しっかりと地面を踏みしめて
毎日の新しい発見と驚きを、純粋に楽しんでいこうかな、と

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